電力株は何によって株価形成されるのか?
原油価格とドル円が大きく揺れた2022年。それに翻弄されるかの如く電力会社の業績が悪化し、それに伴って電力株の株価が下落していった2022年。外的要因に流されるのは仕方がない業種です。ただ、それが逆回転をすればどのように株価が動くのか?果たして連動しているのか?関係する指標のチャートと株価のチャートを見比べながら検証してみる。
日経平均
原油
ドル円
金利-無担保コール翌日物
東京電力
関西電力
中部電力
九州電力
四国電力
中国電力
北陸電力
東北電力
北海道電力
まとめ
円高になると電力株が上がるかなと思ってましたが、ドル円が、14年半ば~15年にかけて円安になった時に株価が上げて、16年初~16年半ばにかけて円高になった時に株価が下げてる。逆相関になってるのには驚いた。
なんだかんだ言って日経平均に連動しているように見える。結局、全部下がれば電力株も下がる。
ここには載せてないが、中部電力の2015年度の決算を見ると、赤字から黒字に転換しているが、その要因は「値上げ」だった。為替や原油の価格はそんなに変わってないのに、黒字転換を果たしているから、値上げが通るかどうか。値上げ幅が重要だった。
2023年度は、東北電力、北陸電力、四国電力、中国電力、沖縄電力の値上げが申請されています。いま、審議中ですが、各社30%とかなり大幅な値上げです。これが、通れば今年の業績が大幅に改善します。日経平均が平常運転であれば、株価も大きく上昇しそうです。