2022年5月4日 直近高値から約3割と暴落した田岡化学工業
コロナで絶好調だった田岡化学。業績とともに株価も絶好調で高値3500円まで駆け上がりました。そこからのダダ下がり。ホルダーさんごめんなさい。
株価好調の要因は
株価の好調の要因は「樹脂原料」にあります。農薬中間体でも売り上げは増えましたが、大きく寄与したのは、樹脂原料。主な用途としては「スマホレンズ原料として」です。
コロナ前に130億だった売り上げが200億まで増えました。それとともに利益も大きく増えています。
田岡化学工業 株価の推移
コロナ前に1800~1900円だった株価は、コロナ相場で1000円まで下がりました。そこから駆け上がって、2021年初に3500円を付けました。そこが天井となって、1年かけて株価が下がってきて、直近は1000円で推移しています。特に、去年10月からの下げがきついです。
田岡化学工業 株価の分析
田岡化学工業を語るうえで欠かせないのが「在庫」です。3Q決算短信に記載された棚卸の多さが目につきます。
- 今期3Q:51億
- 今期2Q:35億
- 前期3Q:31億
- 前期2Q:30億
客先の在庫調整との説明です。説明通りであれば問題はありませんが、そうではなかった場合は、かなり危ないです。さらに、営業利益が
- 前期1Q:7億
- 前期2Q:10億
- 前期3Q:10億
- 前期4Q:11億
- 今期1Q:8億
- 今期2Q:10億
- 今期3Q:4億
- 今期4Q:7億(予想)
営業利益の推移をみると、予想7億は過大なのではと思ってしまいます。ニュースで1月から3月までのスマホ台数の出荷が下がってるという報道がありました。まだまだ闇の中ではないでしょうか?
これらを加味すると、投資には慎重にならざるとえませんね。投資は決算を見極めてからでもいいのかなと思います。投資は様子見で。
田岡化学工業 グラフェンナノリボン
グラフェンナノリボンという素材をご存じでしょうか?シリコン半導体よりも上だとか、神素材じゃないですか。ということで、ストップ高を付けたことがある田岡化学工業です。
データ捏造で論文撤回のグラフェンナノリボン
すでに既報ですが、論文は撤回されています。データ捏造です。研究者は認めてないですが、データの製出ができないそうです。ノートがどっかに行ったとか?飛んで行ったのでしょうか?
グラフェンナノリボンによってストップ高まで付けた田岡化学工業ですが、空売りしていた投資家がいたら、この不正研究を行った研究者に損害賠償を請求してもいいと思います。
神素材は、幻となりました。