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事業再生ADR(私的整理)で株価がどのように動くのかを検証してみる

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日医工の場合 2022年5月11日

日医工が「事業再生ADRを申請している」とのニュースが流れたのが11日の夜。明けて、12日に日医工が「当社が発表したものではない」とリリースを出したが、その中で「事業再生ADRなどを検討している」と認めました。

上記リリースを出したのが、市場が始まる前の8:45。これを受けて株価はストップ安を付けました。翌日もストップ安。明けた三日目は大暴落で取引がスタート。

  • 5月11日(報道前):772円
  • 5月12日(リリース直後):627円(ストップ安)
  • 5月13日:522円(ストップ安)
  • 5月14日:212円(寄り付き)安値(196円)終値(248円)の274円安

今回の日医工の例はかなり特殊だったと言えます。今までも事業再生ADRを申請した上場企業はありましたが、ここまで売られたのは日医工が初めてではないでしょうか?

ここから怒涛の上げを演じます。三日間で25%まで落ちました。ストップ安で25%まで落ちたので、間はスカスカです。売り需要が少ないというのも怒涛の買い場だったのかもしれません。また、相場全体が閑散としていて「狙い目」として日医工が選ばれたのかもしれません。

ただ、ここまで下げると買い場はある、と言えます。事業再生ADRは倒産ではありません。上場企業では今まで数社が申請して債権団と再建内容で合意しています。

投資うま味があります。美味しい取引はしっかりとモノにしていきたいですね。

日医工 ADR申請から二週間の株価の推移

日医工の筆頭株主「メディパルホールディングス」も急落しました。特損をだすことを嫌気されたのと、MSCI除外が重なって大暴落です。メディパルも考察しました。

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この記事を書いた人

投資歴20年以上の専業投資家
若いころから日経新聞を愛読し、株式投資に興味を持つ。働いてためたお金を元に運用を開始する。ある程度増やしたところで仕事を辞めて、遊んでいたらお金が無くなる。そこから再度お金をためて株式投資で順調に資産を増やして現在に至る。
投資戦略は、ファンダメンタル、テクニカル、信用売りも、ロングショート戦略、テーマなどいろいろ組み合わせ。飽き性なので一つに絞ることができないのが難点。
簿記を持っているので財務諸表を読むのが得意。

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